第107章 おかえりとありがとう
「エレン!何俺より先に
エマさんに手ぇ出してんだよ!」
食堂に走って入ってきたジャンが、
エマとエレンを無理やり引き離した。
「おい!何するんだよ!
服が破けちゃうだろうが!」
「服なんかどうでもいいだろうが!
お前、いつの間に
エマさん狙いになったんだ?!
ミカサはどうした?!」
「何でミカサの名前を出すんだよ!?
関係ねぇだろ!」
「ちょ、ちょっと、
取りあえず二人とも落ち着こうか。」
エマはそう言うと、
エレンとジャンの腕を掴んだ。
「ジャン、おかえり。
無事帰って来てくれてありがとう。」
エマはジャンに笑いかける。
「ただいま。
待っててくれて、ありがとう。」
ジャンはそう言いながら、
エマを強く抱きしめた。
「おい、ジャンは10秒だからな。」
エレンは抱き合う二人の横で
秒数を数え始める。
「何を根拠に10秒何だよ?!
お前はもっとしてただろうが!」
「ねぇ、もうそんなしょうもないことで
喧嘩するのやめてくれる?」
エマは呆れた口調で言った。