第105章 勉強熱心
「さすがに、肉は貴重で
手に入りづらいので、それはないです。
肉の代替品を作ってみたんですけど。」
エルヴィンはエマの話を聞きながら、
それを口に含む。
「………肉だな。」
「いや、だから肉ではないんですけどね。」
エルヴィンの反応に、
エマは思わず笑った。
「すごいな、これは。
こんなものが作れるのか?」
エルヴィンは不思議そうにエマの手元を見る。
「はい。
元は小麦粉と大豆粉が中心なんですけど、
それを合わせて練って、乾燥させた後、」
「エマ。それを私に説明しても、
きっと私は理解できないだろう。」
エルヴィンは話を中断させると、
エマを後ろから抱きしめた。