第105章 勉強熱心
エルヴィンとエマが
調査兵団基地と憲兵団基地の
行き来をする日々が、
しばらく続いたある日のこと。
その日は、エルヴィンの仕事が長引き
エマは一人先に基地へ帰り、
厨房で新作レシピの試作をしていた。
「エマ。遅くなってすまない。」
エルヴィンはループタイを緩めながら、
食堂に入ってきた。
「エルヴィンさん。お疲れさまです。」
エマが厨房から声を掛けると、
「何か作っているのか?」
エルヴィンはエマの側に歩み寄った。
「はい。まだ試作段階ですけど。
食べてみますか?」
エマはそれを楊枝に刺すと、
エルヴィンに手渡す。
「……これは、肉か?」
エルヴィンは楊枝に刺さったものを
驚嘆の表情で見た。