第104章 素敵な恋人と最良の職場
エマは仕事が終わり、
食堂の片隅の席でエルヴィンを待っていた。
「エマ。エルヴィン団長待ってるの?」
サラが後ろからエマに声を掛ける。
「うん。一緒に帰りたいからね。」
「なんだ。エマ、新婚生活
楽しむ気満々じゃない。」
「し!新婚生活って!
まだ結婚とか考える段階ではないよ……」
「そう?でもエルヴィン団長は
考える年でしょ?」
サラはエマの横に座りながら言った。
エマは少し俯くと、
「……でもまだ私には早い気がする。
中身がこんな子どものままなのに。」
そう言って、頬杖をついた。