第103章 噂の真相
「幸せだよ。
愛されてるなぁ、って常に思うし。」
「惚気まくりじゃないの。」
「………ごめん。」
エマは少し頬を赤らめる。
「結局、リヴァイ兵長より
エルヴィン団長を選んで良かったと思うの?」
「……そうだね。
良かったんだと思う。」
「何。その他人事みたいな言い方。」
「まだエルヴィンさんの
恋人になってから日も浅いし、
そんな簡単に良かった
って言い切るのはどうかと思って。」
サラはため息を吐くと、
「そんなところで
真面目にならなくてもいいでしょ。
今、エマが幸せなら、
それで良かったんじゃないの?」
そう言ってエマの顔を覗き込んだ。
「……そうだよね。
難しく考えすぎだよね。」
「そんな顔しないの。
これからしばらくは、
エルヴィン団長と二人きりの
ラブラブな生活が送れるんだから。」
「その言い方、何か嫌なんだけど。」
エマはそう言ってまた顔を赤らめた。