第103章 噂の真相
「確かに無愛想で口は悪いけど、
兵団ではかなり仲間想いだし、
実際は結構優しいし、よく話してくれるし、
激情家な部分もあるし……」
「へぇ。随分かばうんだね、
リヴァイ兵長のこと。」
サラは横目でニヤニヤとエマを見た。
「そ、そりゃそうでしょ。
噂で流れるような、
悪いところばかりの人じゃないんだもん。」
エマは声を上擦らせながら言った。
「でも、別れたんでしょ?」
「………まぁ。」
「で、今は結局エルヴィン団長と
付き合ってるってこと?」
「………うん。」
エマはそう言うと、地面に座り込んだ。
「エルヴィン団長と、うまくいってるの?」
サラはエマの隣に座り、問いかける。
「うん。
かなり大切にしてもらってるよ。」
エマはエルヴィンのことを考えて、
少し頬が緩む。
「いい顔してるじゃん。
ほんとに幸せなんだね。」
サラはそう言って
エマの髪をくしゃくしゃと撫でた。