第102章 団長の恋人として
「晩御飯食べますか?
それとも先にお風呂入りますか?」
「エマが欲しい。」
「そんなベタな回答、
選択肢にありません。」
エルヴィンの即答を
エマはバッサリ切り捨てる。
「………手厳しいな。
最近君を抱いていないから、
かなり悶々としているんだが。」
エルヴィンはそう言いながら、
エマを見つめた。
「……でも、
溜まってるわけじゃないと思うんで、
我慢できますよね?」
エマのその言葉の意味に
エルヴィンはすぐ気が付き、
「……エマ。すまない……」
そう言って、深く頭を下げた。
「い、いや、そんな丁寧に謝られると、
逆に申し訳ない気持ちになるんで
止めてください。」
エマはエルヴィンの手を掴んだ。
エルヴィンは顔を上げると、
「エマは誰かに何かされたのか?」
そう言ってエマを見入る。