第101章 激しいキスの仕方について
「……す、すごかったです。
ありがとうございました……」
エレンはそう言うと、
フラフラしながらその場から離れた。
「……エレン、かなり気が動転してましたけど。
と言うか、私もびっくりしたんですけど。」
エマはそう言いながらエルヴィンを見入る。
「驚かせて悪かったな。
だが、君とリヴァイが一緒にいるところを見ると
どうも嫉妬心が抑えきれないんだよ。」
「それでも、さすがにやりすぎです……」
エマは目を伏せ、ため息を吐いた。
「そうだな。
見物人も大勢集まったみたいだが。」
リヴァイの視線の先には、
料理を食べる手を止めて
こちらを窺う兵士の人だかりができていた。
耳まで赤くなり、俯くエマの肩を、
エルヴィンはそっと抱き
「もうこんなことはしないから、
許してもらいたい……」
と、困ったような顔で言った。