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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第99章 恐れ多い恩人



「俺もエマさんが危ないだろう
と思って探してたんですけど
なかなか見つからなくて。
それで最終的に、ここかもしれない
と思って来たまでです。」

ジャンはそう言うとため息を吐く。



「……それに、
エルヴィン団長にも言われていたんで。」


エマはその言葉に反応し、
ジャンの顔を見た。



「大方エマさんは
色んな兵員の頼みを聞くだろうから、
無茶しない様に
夜は一緒にいてやってくれって。」

「……ジャンと一緒でも
十分危ねぇとは思うがな。」

リヴァイは思わず呟く。


「まぁ、そこは同感ですけど。」

「いや、同感してたらダメでしょ。」

エマは口を挿む。


「きっと団長は、もしエマさんが
俺に迫られても、拒否できるだろうと
思ってたんでしょうね。」


「そうなのか?」

そう言ってエマを見るリヴァイに

「他の兵員を断るよりは、断りやすいです。」

と、エマはハッキリ答えた。



「それ、全然嬉しくないけど。
取りあえず、俺が一番
頼みやすかったんじゃないですか?」

ジャンは投げやりな言い方で言った。

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