第99章 恐れ多い恩人
「……あの、これって、
どういうことか聞いても
大丈夫なんですかね……?」
ソファーに座るジャンは、
小さくなって問いかける。
「そうだな。
おい、エマ、分かりやすく説明しろ。」
リヴァイはエマに話を振ると、
エマはリヴァイの部屋に来た
いきさつを話した。
「……と言うことは、リヴァイ兵長が
エマさんが襲われないように
守ってくれてたわけですね。」
「襲われるって言い方は
どうかと思うけど……」
エマはジャンから目を逸らす。
「いや、でもほんとに危なかったと思う。
エマさん探してる兵士、結構いたから。
リヴァイ兵長、ありがとうございました。」
ジャンはリヴァイに頭を下げた。
「お前に礼を言われる筋合いはねぇ。
お前こそ、何で俺の部屋に来たんだ?」
リヴァイはジャンに訊ねる。