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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第98章 温かい理由





エマが目を覚ますと、
カーテンの隙間から
優しい光が差し込むのが見えた。


『温いなぁ……』

エマはそんなことを思いながら
またうとうとし始めるが、
温い要因が何だったのかに気付き、
思わず背筋を伸ばす。


リヴァイはエマの胸元に顔を埋め、
静かに寝息を立てている。

そして、エマはリヴァイの背中に
手を回していた。



『……ちょ、どういうこと?』


エマは焦りながら昨晩のことを考えるが、
特に思い当たる節はなく、
自然とこの状態になった、ということを
頭の中で結論付けた。




『それにしても、
リヴァイさんがこの状態で眠れるって……
どれだけ疲れてたんだろう。』

エマはそんなことを考えながら
優しい寝顔のリヴァイに目を向ける。



思えば、恋人同士だった時でも、
こんな露骨にリラックスしているリヴァイを
見た記憶が殆どなかった。

恋人という立場の自分より、
兵団の仲間という立場の自分の方が
リヴァイにとって
落ち着ける存在なのだろうか。



エマは色々考えを巡らせるが、
答えは見つかりそうもなく、目を閉じた。

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