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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第96章 反省と自棄と真摯と





「お前はこれからどうするんだ?」

暫くの沈黙を破り、リヴァイは問いかける。


「どうするも何も、
また声掛けてきた兵士を励ますだけですけど。」

「身体求められたら、どうすんだよ。」

「いや!それはないですよ!」

エマは思わず声を張って答える。


「昼間から誘ってくる奴は
そんなにいないだろうが、
夜になってくると
そういうことも普通に誘われるぞ。」

「………え、断れないんですか?」

「お前はハッキリ断る自信があるのか?」

「ある、とは言い切れないですけど、
でも、さすがに無理ですよ……」


段々小声になるエマを見て、
リヴァイはため息を吐くと

「悪いが、うちの兵員は
かなり溜まってるだろうな。
集団でやられる可能性だってない訳じゃない。」

そうハッキリした口調で言う。


「ちょっと!脅さないで下さいよ!」

「脅しじゃねぇよ。
それくらいこれからの時間が
お前にとっては危ない
って話をしてんだろうが。」

「でも、どうしようもないですよね?
自分の部屋にいたって
絶対誰か尋ねてきますし、
ずっと無視することはできないですから……」

「お前、どれだけ兵団に尽くす気だよ。」

リヴァイはまた深くため息を吐いた。

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