第94章 後悔の無いように
リヴァイはゆっくりエマの頬に触れる。
想像以上に熱いリヴァイの手は、
エマの頬から髪を、優しく撫でていき、
髪を耳にかけた。
そして、エマの耳を指でそっとなぞる。
リヴァイの優しく、どこか淫猥な手付きに、
エマの身体は、段々熱を帯びていく。
「……リヴァイさん、もういいですか?」
「早ぇよ。
お前が触ってもいいと言ったんだろうが。」
リヴァイは乱暴に言いながらも、
優しい手付きのまま、頬を撫でる。
「いや、そうなんですけど、何か手付きが」
「感じてるのか?」
リヴァイはエマの言葉に被せ、
耳元で囁いた。
「か、感じてませんっ。」
エマはそう言いながら顔を背ける。
「顔を触ってるだけだろうが。
なに意識してんだよ。」
リヴァイはフッと息を漏らすと、
再びエマの頬に触れた。