• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第94章 後悔の無いように



「あ、あの、すみません!
俺、出ます!すみませんでした!」

エレンはこれ以上ないほどに赤面し、
ぎごちない走りで部屋を出て行った。






「取りあえず、
説明してもらって、いいですか……?」

エマは床に座り込んだまま、
少し息を弾ませながら、リヴァイを注視する。


「最初に言ったとおりだ。
調査前だから後悔のないようにしたまでだが。」

悪びれることもなく、
平然とそう言うリヴァイに

「あの、リヴァイさんは、
私にキスしたことによって、
後悔しないってことですか?」

と、エマは未だに落ち着く気配のない
鼓動を抑えるかのように、
胸に手を当て、問いかける。


「いや。」

リヴァイはそれだけ言うと、
エマを押し倒した。


「キスだけで俺が満足すると思ってんのか?」



エマはリヴァイの本気の目を
直視できず、

「……いや、あの、すみません。
キスで満足してもらえれば幸いです。」

と、目を離したままで言った。

/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp