第7章 大人組との飲み会
その時、エルヴィンが部屋に戻ってきた。
「リヴァイ、エマ。
途中で抜けてすまなかったな」
そう言い終わらないうちに、
エマに抱きつくリヴァイを発見し
「おい、リヴァイ!
人の部屋でそんな堂々と何を!」
と、咄嗟にリヴァイを引き離そうとする。
そんなエルヴィンにエマは小声で
「エルヴィン団長!大丈夫です!
寝てるだけですから!」
そう言って笑って見せた。
「……リヴァイはその状態で寝ているのか?」
エルヴィンは不思議そうに
リヴァイの顔を覗き込む。
「さっきまで普通に話してたんですけど、
急に寝ちゃいました。」
エマは楽しそうに話した。
「……珍しいこともあるものだな。
リヴァイは普段ならあまり酔わない上に
自分の部屋以外では
殆ど眠れない性分なんだよ。」
エルヴィンはリヴァイを起こさないように、
そっとエマから離すと
ソファーで横にならせた。
「そうなんですか?
相当疲れてたのかも知れないですね。」
エマは心配そうにリヴァイの顔を見る。
「……そうだな。」
そう言ったエルヴィンは困ったような表情で
小さく笑った。