第7章 大人組との飲み会
「あの、完全に酔ってますよね?」
エマは自分の鼓動の音が大きすぎて、
聞かれやしないかと少し声を大きくする。
「お前は暖かいな……」
そんなエマの言葉を無視して、
リヴァイはエマの肩に顎を乗せた。
「リヴァイさんもかなり温いですよ。」
エマは自然とリヴァイの腰に手を回す。
これこそ図々しいことなのではないかと
思いつつも、
リヴァイの温もりを近くで感じられることに
喜びを感じる。
「……エマ。」
リヴァイに耳元で名前を呼ばれ、
また一段と自分の身体が熱くなるのを感じた。
それと同時に、リヴァイの体重が
一気に自分にかかる。
「りっ、リヴァイさん!
もしかして寝てますか?」
エマはリヴァイの体重を
必死に支えながら問いかけるが
返事は返ってこない。
「……やっぱり。これは寝たな。爆睡だな。」
エマはリヴァイの寝息を聞きながら、
そっと笑った。