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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第7章 大人組との飲み会




しばらくの沈黙の後、

「………淋しくないわけじゃないです。」

エマは一言、そう呟いた。



「……そうか。」

リヴァイはそう言うと、ゆっくり目を閉じた。



「でも、ここでの生活は充実してますから。
淋しいなんて感じる暇は、あまりないですね。」

そう言ってエマは
ソファーの背もたれに深くもたれ掛った。




「ここには仲間が大勢いるからな……」

リヴァイは小さく呟く。


「……仲間?」

エマは、久しぶりに聞くその言葉に反応した。



「……何だよ、お前はこの兵団の奴らを
仲間だと思ってねぇのか?」

リヴァイは薄く目を開けて、エマを見る。


「いや、そういうわけじゃ……
でも、私みたいなただの料理人が
兵団の皆さんを仲間だと感じるのって、
なんか図々しいというか……」

「仲間だろ、お前は。」

リヴァイは右手でエマの左腕を掴む。


「こんなに兵団のことを考えてるやつが
なんで仲間じゃねぇんだよ。
そっちの方がおかしいだろうが。」




「お前はとっくに仲間だよ。
文句あんのか?」


エマは少し笑うと、

「文句、ないです。むしろ光栄です。」

そう言ってリヴァイの顔を見た。

と同時に、リヴァイの右手に力が入る。



「……リヴァイさん、
手、少し痛いんですけど。」

少しの照れもあり、エマがそう言うと

「手が痛いか。ならこっちはいいんだな。」

リヴァイはエマを強引に抱き寄せた。

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