第89章 勘違いは勘違い
その時。
「エマ、リヴァイ。」
二人はエルヴィンの声に振り向く。
「なんだ。
二人はまた一緒にいるのか。」
エルヴィンは呆れたような顔で立ち止まった。
「エルヴィンさん!
お疲れさまです。」
エマはエルヴィンの元へ駆け寄る。
「エマもお疲れさま。
今日は買い出しだったのか?」
「はい。リヴァイさんの買い出しも
手伝ってました。」
「リヴァイが買い出し?!」
珍しく驚いた声を上げるエルヴィンに
「なんだ。俺が買い出しに行くのが
そんなに悪いのか。」
と、リヴァイは面倒そうに言う。
「……そうだな。
大いに被害者が出るから、
悪いといっても過言ではないだろう。」
「リヴァイさん、
やっぱり前科あるんじゃないですか。」
エマは目を細めてリヴァイを見た。