• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第89章 勘違いは勘違い




「なんとか間に合ったな……」


少し息を切らしたリヴァイの視線の先には
ポツンと佇んでいる、
やっと二人座れるくらいのベンチが一つ。


他には特に何もなく、一瞬見ただけでは
ただの殺風景な景色に見えた。




「もしかして、ここって……」

苦しそうに呼吸をしながら、
エマは顔を上げる。


倒れ込むようにベンチに座ると、
丁度綺麗な街並み向こうで
壁の外に夕日が沈んでいくのが見えた。



「俺が唯一、
壁内でも悪くないと思える場所だ。」

リヴァイはそう言うと、
エマの横にゆっくり座った。



「……言葉もないです。」

エマはそれだけ言うと、息を呑む。


二人はそれ以上言葉を交わすことなく、
夕日が沈むのを見届けた。


/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp