• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第7章 大人組との飲み会




エマの興奮が治まってきたころ、
エルヴィンの部屋は
少しずつ騒がしくなってきた。



「第一さぁ、巨人て言うのはねー!」

顔を赤くしたハンジが、エマの肩を抱く。


「……ハンジさん、結構酔ってますよね?」

エマは向かいに座っているエルヴィンに
問いかける。


「……そのようだな。」

エルヴィンは小さくため息を吐いた。


「普段はここまで酔うことは、
あまりないんだがな。
最近研究詰めで疲れていたようだし、
久々の酒に酔いが回ったのかもしれない。」

「エルヴィン!酔ってない!
酔ってないよ!私は!!」

ハンジは突然立ち上がると、
次はエルヴィンに絡み始めた。


「エルヴィン!元気出せよー!
右腕一本くらいどうってことないだろー!」

ハンジはエルヴィンの顔に頬を摺り寄せる。


エマは目のやりどころに困り、
思わず顔をそむけた。


そんなエマを見て、
エルヴィンは大きくため息を吐き、

「……すまない。
少しここで待っていてくれるか?
ハンジを部屋まで送ってくる。」

そう言ってハンジを抱え立ち上がった。


「あ、はい。お願いします。」

足元のおぼつかないハンジにエマは、

「ハンジさん、明日は休みですし
しっかり休んでくださいね!」

と、声を掛ける。


「エマー!私と寝る?一緒に寝ちゃう?」

ハンジはエマの言葉を聞いてか聞かずか
エマに擦り寄ろうとする。


「……ハンジ。お前は一人で寝なさい。」

ハンジを抱えながら、
というよりも半分引きずりながら
エルヴィンは部屋を出て行った。


/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp