第87章 最善策
「効率良く、ってことなら
近くの店から当たりますか。」
エマはそう言うと、
少し寂れた店の前で立ち止まる。
「この店、日用品なら
結構何でも安く揃う穴場なんで、
取り敢えずはここで色々買い揃えましょう。」
「お前、やけに詳しいな。」
リヴァイは意外そうな目でエマを見る。
「何年兵団の基地で
過ごしたと思ってるんですか?」
エマはそう言いながら、
ここに来るまでの長い年月を思い返した。
憲兵団にいた期間も入れたら、
兵団の基地で暮らし始めてから、
6年近く経つことになる。
「ここは私の庭みたいなもんです。」
エマはニヤリと笑って見せた。