第87章 最善策
エマは少し考える素振りを見せた後、
リヴァイの袖を掴み、歩き出す。
「おい、何のつもりだ?」
「買い出し、手伝います。」
「あ?今の話、聞いてたのか?」
リヴァイはエマに袖を引かれて
歩きながら、問いかける。
「聞いた上で、最善策を取ろうと思って。
取り敢えず、今回は私の判断を
信じてもらえませんか?」
エマはそう言ってリヴァイに笑いかけた。
「お前、その判断に
そこまでの自信があるのか?」
「あります!」
エマの即答に
リヴァイは小さく息を漏らすと、
「……悪くない。
お前の判断を信じよう。」
そう言って、
エマの横に並んで歩き出した。