第87章 最善策
「……そうみたいですね。
というか、調査前の買い出しなのに、
それ、必要ですか?」
そう言いながら少し赤くなる。
「調査前にしっかり抜きたいんじゃねぇのか。」
「……すみません。
もう何も聞きません……」
エマは少し俯くが、
「と言うか、
リヴァイさんもそれだけ買うの、
恥ずかしくないですか?」
と、問いかける。
「まぁ、そんなことは
そこまで問題じゃねぇよ。
それよりこっちが問題だ。」
リヴァイはそう言うと、メモを指差した。
「確かに、
これをリヴァイさんが買いに行くのは
困難ですね……」
メモには、女性用下着や生理用品の種類が
事細かに書かれていた。
「リヴァイさん。
女の子の買い出しまで
行こうとするのは、無謀ですよ。」
エマはリヴァイを見入る。
「女は特に訓練が必要だ。
買い出しなんかさせてる暇はねぇよ。
どうにかして買うから問題ない。」
リヴァイはそう言って
小さくため息を吐く。
「それに、一人で行く方が楽だからな。」
「一人の方が楽、ですか。」
「何だ?当たり前だろ。
一人の方が効率もいい。」
自分の言葉を復唱するエマに、
リヴァイはそう言った。