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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第86章 本音と建前



「お前を手放したくなかった。」


エマはその言葉の真意が分からず、
口を噤む。


「俺はお前を選びたかったんだよ……」


「……どういう意味ですか……?」

エマは自分の鼓動が速くなるのを感じながらも、
聞き返さずにはいられなかった。


「お前の幸せに、俺はもう」

そこまで言ったところで、
リヴァイはエマの手を離し、
ソファーに深くもたれかかると、
泥のように眠り始めた。




エマは咄嗟に胸に手を当てると、
その場に座り込む。


「……酔ってただけだよね。
深い意味なんて、ないよね?」

そう呟き、何度か深呼吸をして
鼓動を落ち着かせようとした。


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