第86章 本音と建前
エマはリヴァイの方を向くと、
しばらくリヴァイの顔を見つめる。
そして、
「リヴァイさん、起きてますよね?」
と、声をかけた。
「……なんだ。お前、気付いてたのか。」
リヴァイは何事も無かったかのように
目を開ける。
「寝たふりして盗み見とか、
たち悪いですよ!」
エマはリヴァイを注視する。
「お前らが勝手に俺の前で
イチャつき始めたんだろうが。」
リヴァイはそう言うと、ため息を吐いた。
「……イチャついてないです。」
エマは少し赤くなり、
再び片付けを始めるが、
「ほう。お前にとって、
あれはイチャつくに入らないのか。」
リヴァイはそう言うと、
エマの手を掴み、引き寄せた。
エマはリヴァイの胸に抱かれると、
「リヴァイさん、酔ってますよね?」
そう言ってリヴァイの顔を見ようとするが、
力強く抱きしめられ、
またリヴァイの胸に顔を埋める。