第85章 飲み会でプロポーズ
「エレンはすぐ人を信用するくせに、
裏切られることも多かったですから。
信頼してた分、ショックもでかくて、
落ち込み方も半端ないです。」
ジャンは少し目を伏せる。
「だから自分に素直で嘘をつけなくて、
何でも正直に話してくれるエマさんのこと、
かなり慕ってますよ。」
ジャンはそう言って、エマに笑いかけた。
「そうだね。
私もエマのこと、すごい好きだよ。」
ハンジもエマに笑いかける。
「ま、俺もかなり好きなんですけど、
バッサリ振られましたけどねー。」
「え、ジャンもお酒飲んでる?」
エマは思わずジャンの顔を覗き込んだ。
「なんだ、
お前結局告白したのか。」
リヴァイはそう言いながら酒を口にする。
「告白どころか!
かなりいいとこまで
いったつもりだったんですけど!」
「ねぇ、やっぱり酔ってる?」
エマはジャンの肩を揺する。
「そう考えたら、ここにいる男は
みんなエマを性の対象として見てるよね。」
ハンジの一言に、
また一瞬、場が静まり返った。