第7章 大人組との飲み会
ハンジとエマが
二人掛けのソファーで隣同士に、
エルヴィンとリヴァイが一人掛けのソファーに
それぞれ座ったところで、
紙袋の中身が空けられた。
「おおー!今回もなかなか
貴重なものが揃ってるねー!」
ハンジは興奮した声を出す。
「何だか珍しい物がいっぱいありますね。」
エマは近くに置かれた
大き目の箱を手に取る。
「それはエマへのプレゼントだよ。」
エルヴィンは
エマの持っている箱を指さす。
「え、何ですか?開けてもいいですか?」
「いいよ。
喜んでもらえるといいんだが……」
エマはそっと箱の蓋を開けた。
「こ、これはもしかして………」
箱の中身を見た途端、エマは言葉を失う。
「えっ、何なに?!エルヴィン、
どんな気の利いたものプレゼントしたの?!」
ハンジは酒のボトルを置いて、
箱の中身を覗き込んだ。
「確かに珍しいけど……」
箱の中身を見て、ハンジは言葉を失う。
「いや、貴重なものなんだけどね、
年頃の女の子にあげるプレゼントでそれ?
え、それってどうなの?」
ハンジはガッカリしたような顔で
エルヴィンを見る。
「……やはりおかしいか?」
エルヴィンは困ったような顔で
「エマ、プレゼントにしては
実用的過ぎたかな?」
と、声をかけるが、
エマの反応は返ってこない。
「ショックで気絶してんじゃねぇのか。」
リヴァイは箱の中身を見たまま
固まるエマを見て、
冗談めかした発言をする。