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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第7章 大人組との飲み会



「いや、他人行儀だなんて!
でもお部屋には私に見られたらまずいような、
機密書類なんかもあるんじゃ……」

「エマのことを信用しているから
部屋に入れるんだよ。
その理由でも納得いかないかな?」

エルヴィンはエマに笑いかけた。


「……なんか、そういうの嬉しいですね。
納得いきました。」

エマは照れ臭そうに笑う。


「それなら良かったよ。
さ、お楽しみが待ってるからね。」

エルヴィンの歩調が少し早くなった。








「エルヴィーン!
待ちくたびれちゃったよー!」

エルヴィンの部屋に入ると、
ソファーに横になるハンジの姿があった。


「エマ!!!!
エマも来たんだね!そりゃいい!」

ハンジは瞬時に起き上がると、
エマの両肩に手を置く。


「ハンジさん!久しぶりに会う気がしますね。」

エマはハンジに最後に会った記憶を
呼び起こそうと、少し目を瞑る。


「そうだねー!
ここのところ研究に没頭してて、
食事はモブリットにここまで
運んでもらってたからなぁ。
会いたかったよ!エマー!」

そう言うと、ハンジはエマを
勢いよく抱きしめた。


「ハンジ、取りあえず落ち着こうか。
今日はゆっくり話ができるんだからな。」

それを見ていたエルヴィンは、
そう言ってハンジの肩に手を置く。


「三人で何の会するんですか?」

エマは楽しげにエルヴィンに尋ねた。


「いや、三人では」
「おい、もう俺は寝るところだぞ。
一体これは何の呼び出しだ?」

エルヴィンの話の途中で、
リヴァイが部屋に入って来た。



「……リヴァイさん?」

エマは先日のことを思い出し、
少し身体が熱くなる。


「エマか。
……なんだこのメンバーの組み合わせは。」

リヴァイはエマに一瞬目をやると、
すぐにエルヴィンに向き直り問いかけた。


「今日、貴族たちの接待をしてね。
そこでいいものが手に入ったから、
みんなで楽しもうと思ったんだよ。」

エルヴィンがそう言うと、
リヴァイの目つきが変わる。



「もしかして、酒か?」

「ああ。珍しい酒と菓子だ。
みんなで試食会でもしよう。」

エルヴィンはそう言うと、にっこり微笑んだ。


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