第84章 変化は突然に、
「ああ。悪いな。
少し欲情したが、まだ何もしてない。」
リヴァイはそう言うと両手を上げる。
エルヴィンがリヴァイに向かって
手を伸ばした、その時、
「違うんです!」
エマは咄嗟にエルヴィンの腕を掴み、
「私のせいなので、
リヴァイさんに手を上げるのは、
やめて下さい。」
と、声を詰まらせながら言った。
「エマ……泣いているのか?」
エルヴィンはエマの顎を引き上げる。
「……相談に、乗ってもらってました。」
「バカいえ。
これはそのこととは関係ねぇ。
エルヴィン。
エマに手を出したのは俺の問題だ。」
リヴァイはそう言って立ち上がった。