第80章 拒絶の理由
エルヴィンはエマを
そっとベッドに横にすると
「今度こそ、君を抱いてもいいかな?」
そう言って頬に優しくキスをする。
……が、
「いや、ダメです。」
と、エマは起き上がり、
逆にエルヴィンをベッドに押し倒した。
「まだ何か計画があるのか?」
エルヴィンが仰向けの状態で少し笑った瞬間、
エマはエルヴィンの唇に
優しくキスをした。
「……今日は、私がします。
エルヴィンさんは動かないで下さい。」
エマがそう言うと、
エルヴィンは手で口元を覆う。
「え、まさかの拒否ですか?」
そう言ったとき、
エマはエルヴィンの異変に気付いた。