第78章 選択の理由

夕食が終わり、
エマは廊下の掃除をしていると
ジャンに声をかけられる。


「エマさん。聞きたいこと
どんどん増えるんだけど。
まず何から聞けばいい？」

ジャンの困ったような表情を見て
エマは笑みを零すと、

「とりあえず食堂おいでよ。」

そう声をかけ、二人で食堂に向かった。






二人は食堂で対面に座り、
エマはこれまでの大体の出来事を
ジャンに話すと、

「それなら、
リヴァイ兵長とも和解したわけか。」

そう言ってエマを見る。


「うん。かなりアッサリとね。」

エマは少し笑い、

「あんなに執着してたのに、
ほんと分からないもんだね。」

と、頬杖をついた。