第77章 嫉妬しているのは
『結局流されてしてしまった……』
次の日、エマはため息を吐きながら
昼食の準備をしていると、
食堂にリヴァイが入ってきた。
「リヴァイさん。
今日は昼食、早いですね。」
エマはリヴァイに声をかける。
「ああ。昼食後、すぐ会議だ。」
リヴァイはそう言うと、いつもの席に座った。
エマはリヴァイに昼食を渡すと、
「昨日、あれからジャンは
どうだったんですか?」
と、尋ねる。
「かなりしつこく、
どうしてお前と二人で
また閉じ込められたのかと聞かれた。」
と、ため息を吐きながら答えた。
「あの時のジャンの反応、
予想以上に良かったですもんね。」
エマはそう言うと思わず吹き出す。
「……確かにな。」
リヴァイも笑いを堪えるように、
口に手を当てた。
すると、後ろから
「なんだ。
もうそんなに仲が戻ったのか?」
と、エルヴィンが声をかける。