第76章 報告と情欲
「え。そういう時って、
なんて答えるんですか?」
エマが興味津々に尋ねると、
エルヴィンはエマの耳元で
「懸命に戦った後だからこそ、
より情熱的に君を抱けるんだ……」
そう囁くように言い、
エマに笑いかけた。
「それ、答えになってないじゃないですか。」
エマは思わず赤面する。
「それでもこの答えで
満足してもらえたんだよ。」
エルヴィンはそう言うと
エマの優しく髪を撫で、
「だが私はエマの幸せが1番大事だ。」
と、穏やかな表情で笑った。
「……そんな優しい顔してもダメですよ。
とりあえず、早く仕事して下さい。」
エマは目を逸らしながら言うと、
エルヴィンは
「そうだな。
とりあえず仕事は君を抱いてからするよ。」
と、エマに深い口付けをした。