第75章 想い出の倉庫にて

「ジャン、来ませんね……」

エマは膝を抱えながらため息を吐いた。


「大方、訓練所で待ってんだろうな。」

リヴァイは座ったまま背伸びをする。




「……だが、お前も結構おかしかったよな。」

「何の話ですか……？」


リヴァイは突然思い立ったように言い、
エマは少し動揺する。


「もう別れるっつってんのに、
俺を部屋に呼んで口淫繰り返して」
「ちょ！ちょっと！
いきなりなに言い出してんですか！」

エマは赤くなりながら、
リヴァイの言葉を制止した。



「よく考えてみろよ。
普通、あんなキツく当たられて、
また俺と会おうと思うか？」

「いやいや！だって
リヴァイさんが言い出したんですよ！
身体の関係だけならいいって！」

エマは思わず声を荒げた。