第75章 想い出の倉庫にて
エマは思わず吹き出すと、
「え、またジャンですか?」
と、笑い出す。
「俺がここに来る最中、対人格闘術の
稽古つけて欲しいと声を掛けられてな。
倉庫で立体起動の修理道具を
取りに行ったら相手してやるから、
訓練所で待てと伝えた。」
「リヴァイさん、前と同じで、
ここにまた修理道具取りに来て
閉じ込められたってことですか?」
エマは笑いを堪えられず、肩を震わす。
「あ?お前こそ、
ここに何取りに来たんだよ?」
「………鍋です。」
リヴァイは思わず吹き出すと、
「お前こそ、前と一緒じゃねぇか。」
そう言って、頬を緩ませた。