第75章 想い出の倉庫にて
「リヴァイさん、
立体起動付けてますか?」
「付けてねぇよ。」
「訓練途中ですか?」
「いや。」
リヴァイの短い返答を受け
エマは一瞬考えると、
「それ、結構まずいですよね?」
そう言ってリヴァイの方を向いた。
リヴァイはその言葉の意味を
少し考えた後、
「……確かにな。」
と、大きくため息を吐いた。
「私もここに来ることは、
特に誰にも言ってませんし……
リヴァイさんは、ここに来ること、
誰かに教えましたか?」
エマは不安そうな口調で言う。
「いや。」
リヴァイは一旦否定したが、すぐ
「……言った。」
そう言って顔を上げる。
「誰にですか?
助けに来てくれそうな人だったら
いいんですけど……」
「……ジャンに話した。」