第70章 タイムオーバー
「……え。何この空気。
取り敢えず二人とも落ち着いて話そうよ。」
思わず立ち上がり、挙動不審に動くハンジに
「そうだな。
取り敢えず君が落ち着いてくれ。」
と、エルヴィンは冷静に声をかける。
ハンジが席に座ったところで
エルヴィンは話し始めた。
「リヴァイがエマを突き放した日から、一か月経つ。
その間、お前がエマと話す機会はいくらでも作れただろう。」
エルヴィンはリヴァイを見入る。
「だがお前はエマと話すことはなかった。
だから私は、それがお前の決断だと認識した。」
ハンジはエルヴィンの
簡潔に纏められた話を聞き終え、
「ねぇ。リヴァイ。言いたいことないの?」
そうリヴァイに問いかける。