第70章 タイムオーバー
リヴァイはゆっくり目を開けると、
「俺はエマとはとっくに別れてる。
お前の好きにしたらいいじゃねぇか。」
そう言ってエルヴィンを見た。
「お前ならそう言うと思ったよ。」
エルヴィンは小さくため息を吐く。
「リヴァイ、ほんとにそれでいいの?」
「いいって言ってんだろうが!
黙れ、クソメガネ!」
リヴァイはハンジの問いかけに声を荒げた。
「………後悔しないの?」
ハンジは、呟くような声量で尋ねる。
「後悔も未練もねぇよ。」
ハッキリとしたリヴァイの口調に、
「……それならいいんだ。」
ハンジはそう言って、寂しそうに笑った。