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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第64章 余計なお世話




昼時になり、
ジャンはリュックの中身を開ける。


「随分大荷物だなぁ、とは思ってたんだよね。」

エマは興味深げにリュックの中身を見た。


「仕方ないだろ。
エルヴィン団長から色々渡されたんだから。」

ジャンはそう言うとため息を吐く。


「え?エルヴィンさんが?
何で今日私たちが二人で出かけること
知ってるの?」

「こっちが聞きてぇよ!
昨日の夜、いきなり 
“明日エマとどこかに行くのだろう?
計画は立てているのか?”
とか、声かけられて。」


エマはジャンのエルヴィンの
声真似に思わず吹き出す。



「しかも、
“私は休みが取れないから、君がしっかり
エマを楽しませてやってくれ”
っつって、大量に食料渡されて。」

ジャンはリュックの中身をベンチに並べ始めた。


「いやいやいや、
俺もちゃんと計画してるんすよ!
って言ったけど、まぁ無視だよな。
そう言うところすらしっかり団長だよ。
俺、プライベートでも団長の掌の上で
転がされてる気がするんだけど!」


エマは堪えきれず、笑い出した。


「……もうだめ、笑いすぎてお腹痛い。」

「え、団長の真似、そんなに似てた?」

ジャンはエマの顔を覗き込む。

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