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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第61章 手放した理由



「お前はエマが幸せになれば
満足なのか?
それなのに、エマがその幸せに
お前を必要としても、
お前は勝手に死ぬ予定だから
側にいたくないと?」


リヴァイは何も言えず、
エルヴィンから目を逸らす。



「俺たちの仕事は命に関わる。
お前がどれだけ強くても、
どれだけ頼れる仲間がいても、
死ぬときは死ぬ。」

「分かりきったこと言ってんじゃねぇよ。」

「そうだ。これは分かりきったことだ。
この兵団で働く人間なら尚更な。」


エルヴィンは深く息を吐くと
リヴァイの目を注視し、

「エマはそれを理解していてもお前を選んだ。
もう調査に出ない、俺ではなく、お前をだ。」

そう言ってリヴァイの肩を強く掴む。


「意味は分かるな?
ここまで俺に言わせておいて、
すぐに考えを改めないようなら
俺は本当にエマを奪うぞ。」

リヴァイは口を噤んだまま
エルヴィンを見入る。



「エマと十分に話せ。
話してから結論を出せ。」

エルヴィンはそう言うと
リヴァイの肩から手を離した。

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