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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第57章 身体だけの関係なら





「リヴァイさん、お疲れさまです。」

夕食の時間も終わりに近付いた頃、
食堂に現れたリヴァイに、
エマは声をかけた。


「ああ。」

横目でエマを見たリヴァイは、
いつもの席に腰を掛ける。




エマは夕食をリヴァイに渡すと、隣に座った。


「なんだ。まだ何か用か。」

「はい。」

エマはそう言って、リヴァイの目を見つめる。



「今日、リヴァイさんの部屋、
行ってもいいですか?」

「………」

「リヴァイさん、言いましたよね。
身体の関係だけなら続けてもいい」

そう言いかけたところで、
リヴァイは手でエマの口を塞いだ。



「……てめぇ、
こんなところでなんのつもりだ。」

リヴァイは周囲に少し目を配ると、
エマから手を離す。


「部屋汚したくないなら、
私の部屋でもいいです。」

エマが小声でそう言うと、

「分かった。俺が行く。」

リヴァイはそう言って、
呆れたように息を吐いた。


エマは俯き、
リヴァイに聞かれない様に安堵のため息を吐くと

「待ってます。」

そう言って立ち上がり、厨房へ戻って行った。


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