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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第56章 告白からの推測



「とにかく、リヴァイさんに気持ち伝える。
あの時はリヴァイさんの話聞くばかりで
何も話せなかった上に、
ほとんど言い返すこともできなかったし。」

「そうだな。まぁ後悔しない様に
当たって砕けてこいよ。」


「砕けたくはないんだけど………」

「砕けたら、また俺が慰めてやるから。」

ジャンは悪戯な顔で笑う。



「でも、これだけは約束して。」

ジャンは真剣な顔でエマを見る。


「もしまた兵長にフラれたとしても、
誰かに抱いてもらうことで
淋しさ紛らわそうとすんのだけはやめて。」

ジャンはそう言った後、
優しい表情でエマの頭を撫でる。


「さすがに今回のだって、
相手が俺じゃなきゃ最後までやられてたぞ。」

「……本当にそう思う。」

エマは大きく頷いた。




「ごめん、ジャン。
柄にもないことしちゃって……」

エマは深々とジャンに頭を下げた。


「まぁ、嬉しかったけどな。
キスできたことだけ考えれば。」

ジャンはエマの肩を叩く。


「いや、ほんとに。意外とすごかったよ。」

「……あのさ、改めて言うのやめて。
恥ずかしくなるから。」

ジャンは少し顔を赤らめた。



「ジャン。本当にありがとう。
やるだけやってくる。」

「おう。また泣きついてこいよ。」

ジャンは冗談めかしてそう言うとドアに向かう。


「………あ。
これ、誰かに鉢合わせたらまずいな。
エマさん、ちょっと廊下出て、
周り確認してきて。
大丈夫そうだったら俺出るから。」

「……ジャン。
今日はほんとに冴えてるね………」

「おかげさまでな。」

ジャンはそう言うと、口元を緩めた。


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