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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第56章 告白からの推測



「ごめん……そこまでしてくれたのに。」

「いいよ。俺が勝手にしたことだし。
てか、こんな状況で告白なんか
したくなかったんだけど。」

「……ごめん。」


「それどっちの意味のごめんだよ……」

「……こんな状態で、
ジャンに色々話させてしまったこと。」

「そっちか……
それはエマさんが謝ることでは
ないけどな。」

ジャンは自分を落ち着かせるように
部屋の中を一周歩くと、
ゆっくりベッドに腰掛ける。


「取りあえずさっきの話を整理するから、
ここ座れよ。」

ジャンはエマを呼び、横に座らせる。




「まず兵長は、調査が終わる直前に俺を殴って
エマは渡さない宣言をして、
パーティー会場に向かった。
でもパーティー会場には姿を現さず
その後エマさんに冷たい言葉で
別れを告げた。
………これでいいな?」

ジャンは早口で要点をまとめて話すと
エマの顔を見る。


「……はい。」

「ってことはだな、調査後から
パーティー会場に行くまでの間に
何らかの出来事があって
気持ちに変化が表れたか、
気持ちを変えざるを得なかった
出来事があった、ってことだよ。」


「ジャン、なんか探偵みたいですごいね。」

エマは目を丸くして言う。


「ありがとう。
まぁ今そんなん言われたところで
嬉しくねぇけど。」

ジャンはそう言うと、また話し始める。

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