第55章 強引な理由
「……それ収めるの、手伝おうか?」
ジャンはエマのその発言の直後
エマの上に跨り、
「なぁ。それ、本気で言ってんの?」
と、真剣な表情でエマを見る。
「本気だよ。ジャンとだったらいい」
エマが言い終わる前に、
ジャンはエマに唇を重ねた。
ジャンは舌先をエマの下唇に伝わせた後
ゆっくり舌を口内に入れる。
エマはジャンの舌を受け入れると、
滑らかに舌を絡ませた。
ジャンは少し口を離すが、
またすぐ唇を合わせる。
そして優しくも執拗に舌を絡めていく。
「……ジャン、意外とキス上手いんだね。」
ジャンが唇を離した直後、
エマは少し息を弾ませて言う。
「意外は余計だけどな。」
ジャンはそう言ってすぐ、またエマの唇を奪うと
次は乱暴に舌を絡め、甘く噛む。
「んっ……ジャン、」
その声に反応し、ジャンは少し息を荒くしながら
エマを見た。
そして俯き、深呼吸をする。