第55章 強引な理由
エマの部屋に着き、
エマはジャンを部屋へ招き入れる。
ジャンは部屋に入った後、
しばらく立ち止まるが
エマに促され、ベッドの上に腰を掛けた。
そしてエマも、ジャンの横に座る。
「エマさん。
とりあえず相当疲れてるみたいだし
寝てくれていいよ。
俺、本でも読んでるから。」
ジャンは部屋にある本棚を指さし、
立ち上がろうとする。
が、エマに服を掴まれ、
またベッドに座り込んだ。
「ジャンも一緒に寝てくれるなら、
寝てもいいよ。」
エマはそう言うと、ベッドの端に寝転び、
「……ジャン。来て。」
と、呼びかける。
ジャンはエマの呼びかけに答え
ベッドに横になると
エマを強く抱きしめた。