• テキストサイズ

自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第54章 冷たい視線



エマは咄嗟にリヴァイの口を押えると、

「リヴァイさんをそういう風に
思ったことはないです。
私がリヴァイさんの側に居たいから、
ここに話しに来たんです。」

と、強い口調で言った。




リヴァイはゆっくり起き上がると、

「それなら話は別だ。
俺はもうお前に側に居て欲しいと
思っていない。」

そう言ってクラバットを締め直す。


「………どういう意味ですか?」

エマは少し震える声で問いかける。


「そのままの意味だ。愛想が尽きたんだよ。
俺はもう、お前を必要としていない。
お前は別の奴を探せばいいじゃねぇか。」

リヴァイは冷然と言った。


「それでもどうしても俺の側に居たいなら、
身体の関係だけは続けてやるよ。」


そう言ったリヴァイの表情は
極めて冷淡なものだった。





リヴァイのその言葉を聞き、
エマはゆっくり立ち上がると

「リヴァイさん。
それ、本心なんですか?」

そう言って、リヴァイの目を
真剣な表情で見つめる。


「ああ。」

リヴァイはそれだけ言って、顔を背けた。




少しの沈黙の後、

「……分かりました。
夜分にすみませんでした。」

エマはそう言ってすぐ、
リヴァイの部屋を後にした。


/ 770ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp