第54章 冷たい視線
リヴァイの部屋の前に着いたエマは、
恐る恐るドアをノックする。
「リヴァイさん。私です。」
少し間があった後、ドアは静かに開いた。
部屋に入り、
「あの、今日のことなんですけど」
そう言いかけたところで、
リヴァイはエマをベッドに押し倒す。
「………リヴァイさん?」
エマの呼びかけを無視し、
リヴァイは乱暴に唇を奪った。
最初から激しいキスに
エマは息を弾ませつつも、
「ちょ、ちょっと待って下さい!
話をさせて下さい!」
と、リヴァイの胸を強く押した。
「お前は誰にでも許すのか?」
リヴァイは冷たい声でエマに問う。
「エルヴィンを選びたいなら選べばいい。」
「リヴァイさん、それは違うんです!」
「何が違うんだ?」
リヴァイは冷ややかな目でエマを見た。
その目を見て、エマは何も言えなくなる。
「俺に気を遣わなくてもいい。
調査で弱った俺を見て
可哀想にでもなったか?」
リヴァイは冷たい声で話し続ける。
「可哀想な俺の側にいることが、
お前の幸せなのか?」
エマはリヴァイの胸元を強く掴んだ。
「今、俺は気持ちが荒んでる。
またあの時みたいに奉仕してくれよ。」
リヴァイはそう言うと、
再びエマの唇を奪う。