第50章 幸せの為には
「今までお前は、エルヴィンに
特に忠実な兵士だったが
もうその忠誠心は変わったのか?」
「プライベートまで、
あいつに忠誠を誓った覚えはねぇ。」
リヴァイは思わず言い返す。
「そうか。
ワシはエルヴィンの荒んだ心を救える相手は
エマしかいないと思うんだが、
お前はそうは感じないのか?」
リヴァイは口を噤む。
「今のエルヴィンなら、
エマを幸せにできると思うが、
お前はエマを幸せにできるのか?
ずっと側にいると誓えるのか?」
リヴァイは何も言わず、拳を握りしめた。
「そこをよく考えてから、
この城に入りなさい。」
ピクシスはそう言ってリヴァイを見据えると、
城の中へ入っていった。