第49章 エルヴィンの過去
「……エルヴィンさん?」
「君を抱きたい。」
エルヴィンはエマの耳元で囁く。
「え、エルヴィンさん、
またからかってますか?」
「私はいつも君に対しては本音で話してるよ。」
エルヴィンは小さく笑った。
「さっきから自分のものを制御できないんだ。
……分かりやすく言うなら、
さっきの続きがしたい。」
エマはその言葉で一気に赤面する。
「い、いや、何言ってるんですか?
それはさすがに」
「無理ではないよ。
君はあんなに濡れていたが、
気持ちよくはなかったのか?」
エルヴィンの問いに答えられず、
エマは口を噤む。
「私なら、もっと君を
恍惚とさせることができる。」
エルヴィンはそう言うと
エマの顎元を引き寄せ、強引に唇を寄せた。