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自由の翼を掴む話【進撃の巨人】

第49章 エルヴィンの過去



エルヴィンは頬を緩め、

「エマは寛大だな。
私の過去を知った上で
そんな言葉をかけてくれるとは。」

と、小さくため息を吐く。


「いや。こんなことを考えるのは、
私だけじゃないと思いますよ。」

エマはエルヴィンに笑いかける。


「みんなが信頼しているのは
エルヴィンさん自身ですから。
過去がどうであろうと、
そんなことは関係ないと思います。
むしろ、それだけ兵団を思っていることを、
尊敬もするし、感謝もすると思いますが。
エルヴィンさんは、もっと自分を
評価すべきです。」


エルヴィンは小さく笑い、

「……そうだったらいいんだがな。」

と言って、エマの手を握り返した。


エマはもう片方の手も、
エルヴィンの手の上に置くと

「まぁ、私の個人的な見解ですから、
信憑性は低いですけどね。」

と、冗談めかして言った。



「何故か私は、君に何でも話してしまう性質が
あるようだな。」

エルヴィンは少し笑うと、エマの目を見つめる。


「そうなんですか?もっと他にも、
隠してることがありそうですけど。
この際だから全部言ってくれていいですよ。」

エマが笑いながらそう言うと
エルヴィンは突然エマを抱きしめた。

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